就職活動の面接において、どの企業においても同じようなことを繰り返し聞かれることに疑問を持つ学生も少なくないと思います。
特に、「自己PRを1分でお願いします」「自己紹介を1分間でどうぞ」「強みを教えてください」
といった、自分をアピールする類の質問です。
その中でも「強み」と「長所」をごっちゃに理解して、強みも長所もたいして変わらないだろうと考えて、面接で話している学生を多く見かけます。実際に私も就活序盤に行ってしまっていました。しかし、この2つは大きく異なります。
「アピールポイント」という点においては同質ですが、これらは似て非なるものなのです。
面接官にしっかりと誤解の無いように自分をアピールするために、特に間違って理解しがちな「強み」と「長所」の違いについて説明していきたいと思います。
【強みと長所の違いとは何なのか】
志望する企業の仕事内容において
直接的に活かすことが具体的に説明できるアピールポイント=「強み」
直接的に活かす機会はやや落ちるが組織として行動する中でアピールできるポイント=「長所」
となります。
この事実を理解しておけば、強みと長所の線引きが出来るようになり、企業によって、強みになるのか、長所になるのかが変わるというのも理解できます。
【企業にとって強みと長所が変わるとは何か】
上記のように、「強み」と「長所」は異なっており、企業によって「強み」にもなれば「長所」にもなるのです。
例えば、「私の強みは鍛え上げた肉体です」とエンジニア採用での面接において話しても「強み」とはなりませんよね。なぜなら、直接仕事で活かされないから。
しかし、引っ越しの荷物運搬をする会社の面接では「強み」になります。
このように、あなたの「強み・長所となりうる特徴」は企業によって「強み」もしくは「長所」へと変わるのです。
ぜひ、自己分析で自分の長けている部分を見つけ、企業の面接へ行く際にはこの点をしっかり考えて見てください。
【職種理解が出来ていないと強い説得力を持たせられない】
多くの就活生が自分の「強み」を説明するために、今までの経験を根拠に説明します。それ自体は重要ですし、それが出来なければ話になりません。
しかし、この強みと長所の違いを理解していれば、「志望する企業の仕事内容においてどう活かせるのか」を説明できる強みを作らなければならないということに気付けるかと思います。
だから、強みを説明するために、企業研究の中でも特に志望職種の詳細な仕事内容を理解しておかなくてはならないのです。
この職種の仕事では、どのような力であれば活かせそうなのか、どのような能力がないと業務を円滑に進められないのか、どのような強みを持った人が社内で活躍しているのだろうか
など、理解を深める必要が大いにあるのです。
就活生の皆さんは、ぜひこの記事から「強み」「長所」の違いを理解して面接で大いに活かしてください!